つくしで、老化防止、むくみ対策、花粉症予防

春の野草、土筆(つくし)が群生している様子

春が来るとテレビの画面で、一度や二度はつくしが頭をもたげ、ヒョロリと伸びているかわいい姿が映し出されますね。そんなつくしに、凄い力があると知っていますか?
実は老化防止むくみ予防花粉症対策などに効果があると言われています。

つくしの健康効果

 つくしの成分
つくしには、抗酸化ビタミンのβカロテンやビタミンEが豊富で、他のビタミン、ミネラル、植物繊維等も含まれている栄養価の高い山菜なのです。βカロテンはブロッコリーやオクラよりも多く、ビタミンEは野菜(山菜)の中でもトップクラスと言われています。

 つくしの効能
βカロテンやビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑え老化防止(アンチエイジング)に役立ちます。

ミネラルの一つカリウムは、むくみや高血圧、糖尿病の予防になり、筋肉を正常に保つ働きがあります。

つくしには不飽和脂肪酸類、フラボノイド類、コハク酸、オニチンなど抗アレルギー効果のある成分が含まれていて、花粉症の原因物質であるロイコトリエンやヒスタミンの遊離を抑制する効果があると言われます。

 つくしの即効性
つくしには即効性があるとも言われていて、山菜採りに行った人がつくしを採って帰り、料理をして食べたところ花粉症の症状が治まった。花粉症の症状が出ている時に、つくしの料理を食べたところ直ぐに効いたと言う話もあります。

 つくしの注意点
半面つくしにはニコチンなどのアルカロイド類が含まれていて大量に摂取すると中毒症状を起こす可能性があるそうです。しかし、アク抜きをして惣菜として食べる程度なら問題ないそうです。

『毒と薬は紙一重』と言いますが、春の息吹と共に芽生える山菜には、アクの強い物が多いですね。それには秘められた何かが、まだまだ有るのかも知れませんね。何だか楽しくなりました。

加工品(つくし飴)の効果は?

つくし飴を2~3年前に、花粉症の症状が出ていた時に買った事があります。効果については、はっきり効いたとも効かなかったとも、良く判らなかったのですが、つくし飴を持っていると言う安心感はありました。

今回、つくしについて書くので気になりメーカーに問い合わせてみました。「つくし飴にはどれくらいのつくしを使っていますか」その答えは「つくし飴40個に、つくし3本程度です」との答えでした。「エエッ ウソッ」と思い、間違いないですか?」と聞き返しましたが、間違いないと言われました。私の感覚からすると少なくとも飴1粒に数本、数10本単位で入っていると思っていたのです。

詳しく聞くと、1本のつくしから2000mg程度のエキスがとれ、飴1粒には162.9mgのエキスが入っているそうです。そうすると概算で40粒の飴を作るのにつくしを3本程度、使っていることになり、間違いなかったのです。

さて、この40粒の飴につくし3本分のエキスで、花粉症効果はどれくらい有るのでしょうか?
飴で花粉症が治まったら最高ですよね。研究を重ねてもらい、よく効く飴やサプリができると良いですね。

つくし料理で季節を感じる

先日、スーパー内にある小さな産直売り場に、つくしが沢山売られていました。
昔は友達数人で、春になると年中行事のように車を走らせ、つくしを採りに出かけたものです。そんなことを思いつつ、ナイロン袋いっぱい、160円のつくしを買いました。
帰宅すると早速、つくしのはかまを取る作業をしました。いつもの如く指がアクで真っ黒になり、漂白効果を期待してレモンで指をこするのも、つくしを料理して食すための工程の一つです。(最近ではナイロンの薄い使い捨て手袋をして、はかまを取る人もいるそうです)

ざるに乗った沢山のつくし

つくしの下処理
① つくしのはかまを取り、水で洗っておく。
② 鍋にたっぷりの湯を沸かし、①を入れて2~3分湯がき、湯を切る。
③ ボールに水と②を入れ20~30分さらす。
④ ③を水を取り替えながら2~3回洗う。
⑤ ④の水を軽く絞って好みの料理に使う。

皿に盛りつけたつくしの卵とじ、甘辛煮、ちらし寿司

アク抜きも人によって色々違いがあるようですが、私は上記のようにして使います。
卵とじにしたり、つくだ煮風に甘辛く煮たり、お寿司に散らしたりします。
また、採れたてのきれいなつくしを天ぷらにして食べるのもオツですよ。 

今年は友達にも貰ったりして、つくし料理を3回作りました。1回分を2~3日に分けて食べるので計10食くらいは食べました。今のところ、くしゃみや鼻水も出ていません。それがつくしの効果かわかりませんが、来年もまたつくしを待ってま~す。