3時になると「緑茶にしようか?、紅茶がいいかな??コーヒーにする?」とお茶だけでも何通りもの種類があり、香りがあります。
今日は息子が挽きたてのコーヒーを入れてくれました。コーヒーは味というよりも、まさに香り。しばらくは部屋中にコーヒーの香りが漂い、とてもいい気分です。
ほかに家庭には、どんな香りがあるんだろう。と、なんでもない事を思ってしまいました。そしてコーヒーは、いい香りの代表的な物だと感じますが、コーヒーの嫌いな人にとってはどうなのでしょう?
生活の中ではどんな香りがあるのかな
朝起きて一番に漂うコーヒーの香りは、私の一日の始まりの香りです。コーヒーを飲みながら朝食が進むにつれて、体の中も起きてきて動く準備が整います。
コーヒーの活用
コーヒーの香りにはストレス軽減やリラックス効果があり、成分のカフェインには脳を活性化させ集中力をアップさせる効果があります。
コーヒーの種類で変わる効果
種類の多いコーヒーは、その成分量にも違いがあり、効果にも強弱があるようです。選ばれた6種類のコーヒー豆を使用した実験では、リラックス効果が特に高いのはブルーマウンテンとグアテマラの香りで、リラックス状態に出るα波が多く出現したという実験結果が出たそうです。
また「P300」という指標で情報処理能力への影響も計られました。その結果、特に高かったのはブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナの香りだったそうです。先のリラックス効果が高かった豆は情報処理速度が遅かったといいます。
焙煎でも変わるコーヒー効果
コーヒーは焙煎により味と香りが引き出されますが、浅煎り、中煎り、深煎りとあり深煎りになるほど苦味が増すといわれます。
リラックス効果は深煎りのほうが上がり、情報処理速度は中煎りが最も上がったという実験結果が出たそうです。
ということは、リラックス効果にはブルーマウンテンとグアテマラを深煎りにして飲む。情報処理能力を高めるにはブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナを中煎りで飲むと良いということになりますね。
今まで、そんなことを考えてコーヒーを飲んだことはありませんでしたが、状況に応じて豆をかえたり挽き方を変えたりすることで、コーヒーの効果が高められるなら、試す価値がありそうです。
今のコロナ禍で、お家時間が多い時に、色々試してみるのも楽しいかもしれませんね。
朝は情報処理能力が高まるコーヒーを飲み活動的に。午後3時にはリラックス効果のあるコーヒーでほっと一休み。なんてどうかな。
しかし1日3~4杯までに。それ以上飲むと反対に胃腸に負担がかかったり、睡眠に良くなかったりするので程々にしましょう。
昼頃になると、ご飯の炊きあがったホワーと温かい湯気の香りや、カレーを煮込んだスパイシーな香りが漂い食欲をそそります。
カレーは野球選手だったイチローさんも毎日食べていた‼
香りのスパイスはクミン、コリアンダー、シナモン、クローブ、ナツメグ、オールスパイス、ローレルなど種類は豊富。これらによって風味がつけられます。
辛味はカイエンペッパー、ブラックペッパー、ジンジャー、などを使います。
色はターメリック(ウコン)でつけられ、これらが程よくミックスされ、ちょっと刺激的な味と香りが生まれます。
その香りに食欲をそそられ、カレー好きの人には、ちょっと危険。食べ過ぎ注意!になることもありますね。反面、食欲のない時などは、とても良いと思います。
こんなにあったカレーの効能
カレーに入っているスパイスには漢方薬として使われているものも多く、新陳代謝を高め、食欲増進、健胃、疲労回復、認知症予防、抗酸化作用など、体に良い効果が沢山あります。
毎日カレーを食べていたら、あの素晴らしいイチローさんになれるかもよ⁉冗談です。
食後は勿論フルーツです。その中でも特に柑橘類の皮をむいているとフワーッと広がる爽やかで甘酸っぱい香りは、食べるだけでなく癒しの香りがして大好きです。
柑橘類で美容と健康
柑橘類の香りの主成分はリモネンで、皮に多く含まれており、リラックス効果があります。ほかにも交感神経を活性化させ血流を良くしたり、脂肪を分解する働きがあります。
またカロテンやクエン酸、ビタミンCが豊富に含まれていて、疲労回復、風邪予防、美容にも役立ちます。
皮の内側の白い部分や袋、筋に含まれるビタミンPは毛細血管を強くし、動脈硬化を予防する効果があります。
みかんに多く含まれるβ‐クリプトキサンチンは抗がん作用があるとして注目されています。
乾燥した皮、陳皮(チンピ)は生薬として風邪の改善、リラックス効果、冷え性の改善、胃腸の調整などに使われます。
私は新鮮な柑橘が手に入ると、柑橘を食べた後の皮をお皿に乗せ卓上に置き、香りを漂わせます。寝る時はそれを寝室の枕元に置いて寝ます。「いい香り~」と思っているうちにリモネンの効果で眠っています。単純なわたし!
暖かい季節になると、家の周りのあちこちでミントがはえてきます。暑い夏でも寒い冬でも手をかけなくても、どこかで生き残っている頼もしいハーブで、甘くて清涼感のある香りがします。
ミントで優雅に
ミントを庭から摘んできて料理に添えるのが私の主な利用法ですが、たまに生葉をハーブテーにして飲み、スーとした爽やかな香りと雰囲気を楽しみます。
ハーブはちょっと癖があるので好まない人もいると思いますが、ハマる人は、ハマってしまうそうです。
初めての人は生葉より乾燥した葉のほうが生臭ささがなくて、飲みやすいかもしれませんね。
先日テレビで、ハーブティーの美味しい組み合わせをやっていました。(ミントティーに緑茶)(ラベンダーティーに紅茶)(ラベンダーティーにホットミルク)を合わせると美味しいということで、私もやってみました。
ハーブティーの美味しい組み合わせ
【ミントティー+緑茶】緑茶の香りがミントの強い香りをマイルドにして緑茶の香りも残り爽やか。
ミントの成分メントールと緑茶に含まれるカフェインやビタミンCで、疲労回復効果がありそう。
【ラベンダーティー+紅茶】ラベンダーと紅茶の香りが程よくミックスして美味しい。
ラベンダーと紅茶に含まれるカテキンには抗菌作用があるので、喉や風邪に良さそう。
【ラベンダーティー+ホットミルクティー】ミルクにラベンダーの香りがフワッとして面白い。
リラックス効果のあるラベンダーと、牛乳に含まれる誘眠作用のあるトリプトファンで、寝る前に飲むと安眠できそう。
はちみつを入れると柔らかい味になり、入れないのも洒落た味がして美味しかったです。
また、ミントは蚊が嫌いな『シトロネラ』という成分を含んでいるので小鉢に植え、窓辺などに置くと虫よけになるといいます。
ハーブは薬効がある反面、注意すべき点もあるので子供や妊婦さんは控えたり、薬をのんでいる方は主治医に相談したほうが良いと思います。
一日の生活をちょっと見回しただけでも幾つもの香りがあります。まだまだ沢山の香りがありますが、それぞれの役割りを担っています。
香りとしては植物には良い香りの物が多いように感じますが、やはり気をつけなければならないのは人間を含む動物ですね。動物園に行くとなかなかの匂いですよね。
それでは人間の匂いはどうなのでしょうか?
人間の匂い
孫が3歳の頃の出来事
孫が3歳のころだったか、孫に会うといつも「ばあばー」と抱きついてきます。ある日「ばあばの匂いー」と抱きついて言いました。「エエッ、ばあば臭い?洋服も洗濯しているよ」と言うと「ちがうよ。くさくないよ。ばあばのにおいなの」と言い、ばあばには、ばあばの匂いがあり、ママにはママの匂いがあり、それぞれ違うのだと言うのです。
後日ネットを覗いてみると、匂いの違いには人が使っている柔軟剤や洗濯石鹸、ヘアケア製品などの香りによるものや、汗、皮脂、皮膚の常在菌、などによるのだそうです。
そういえば孫達はいつも、やさしい、いい香りでした。
自分の匂いに気付かない理由
そういえば自分の匂いは判りませんよね。それは日常的な匂いや自分の匂いは順応してしまい、気付かなくなるのだそうです。それは危険物などの匂いに敏感に反応するための、危険察知能力を活かすためのようです。
そうすると自分の匂いは自分で気をつけるしかないようですね。他人は言ってくれません。もし家族が言ってくれたとしたら素直に聞いたほうが良さそうです。
大人になるために
また面白いのは子供が思春期になるとパパを「臭い!」という理由です。それは子供が大人になるための準備で、強い子供を産むために遺伝子の近い親の匂いが嫌いになり、遺伝子の遠い人の匂いを好むようになるのだそうです。
そうなると「パパ、臭い!」と言われても、そう悲観するものではない。子供が大人になるための成長過程だと思えば喜ばしいことになる。それぞれ匂いにも意味があって面白いですね。
ほかにも好まれない臭いに加齢臭がありますね。
加齢臭とは
加齢臭は皮脂腺の中の脂肪酸と過酸化脂質が結びついてできる「ノネナール」という物質が原因で、40歳を過ぎると男女ともに酸化に対し抑制力が低下して脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が増えて起きるといわれます。
予防は勿論、体や衣服を清潔にすることですが、腸内環境を整えることが大切で善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことです。
それにはヨーグルトや納豆などの発酵食品をとること。ほかにビタミンCやビタミンE、ポリフェノール、コエンザイムQ10などを摂ると良いそうです。
このように体の中からのケアはとても大切です。
食生活に気をつけると共に、どんな場合でもエチケットを忘れず、口臭や体臭、衣服の清潔に気をつけて、他人に不快な思いをさせないように気をつけないといけませんね。
他にも食品の傷んだ匂い、ガス漏れなど、アンテナを張っていれば、より危険を察知し対応できます。
何気なく過ごしている日常にも色々な香り(匂い)があり、癒しであったり、体と心の変化にかかわったり、危険を知らせてくれたりと、とても重要な働きをしてくれます。香り(匂い)をうまく生活に取り入れて、爽やかな健康生活を送りたいですね。