医者いらずといわれる万能薬⁉キダチアロエで便秘解消!アロエベラは肌トラブルに有効!

地植えされたアロエベラ

30年か40年かも忘れるくらい前、友達からもらって植えた小さな2種類のアロエ。そのキダチアロエアロエベラ。今は1メートル四方くらいに成長したキダチアロエが、我が家の西と東に鎮座しております。

キダチアロエは葉のついた茎から芽が出て大きな長い葉になり、またその葉の茎から芽が出てと次々と子孫を増やしていきます。

その足元で、横に広がるようにはえているアロエベラ。茎が短く円形に葉をつけていきます。寒さに弱いとされていますが、キダチアロエに守られているかのように、その周りにはえています。このアロエ達は、この家に住み始めての40数年の歴史と共に育ってきました。

あまり、かわいいとも言えない、針を沢山つけた長い尖った葉のアロエですが、ある年から11月頃になると、キダチアロエに南国っぽいエキゾチックな赤い花が咲くようになりました。しばらく、その花を楽しめます。

花が枯れると茎の長いその花と、はびこった葉を切り落とし少しスッキリさせるのですが、すぐに自由気ままに伸び始め、「私はここにいるぞ!」と言わんばかりの存在感です。

アロエは医者いらずとも言われ、200種類ほどの有効成分が含まれているそうで、原産地である砂漠の厳しい環境でも生き抜くことができるよう、多くの栄養成分が葉に蓄えられているらしい。私も時々お世話になっているので、この偉そうな姿も許しましょうか。

アロエを肌に塗ったり胃腸のために食すイラスト

 


アロエの神秘

日本にあるアロエは、ほぼキダチアロエアロエベラが多いようで、一般的にはキダチアロエは薬用に、アロエベラは食用に使われることが多いようですが、どちらも同じような成分を含んでいます。

ただ、薬事法でキダチアロエは全葉を使うことを認められていますが、アロエベラは表皮と葉肉の間にある苦味成分を除去しないと食品や化粧品に使えないということで、その分キダチアロエの方がアロインをはじめ有用成分の種類が多くなるということのようです。

アロエの主成分

アロエの主成分は葉に含まれる多糖体で沢山の糖がつながり、様々な働きを持つ成分です。

またビタミンA、ビタミンB1ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、鉄分、ミネラル類など多数

アロエの効能

美白効果

アロエシンはビタミンCと同じくらいの美白効果があり、しみ、そばかすを薄くしメラニン色素を作るチロシナーゼの増殖をおさえ細胞の生まれ変わりを促進する。またメラニン色素を肌の外へ追い出すため、しみ、そばかすを消す効果も期待できる。

火傷やケガの治療効果

サルチル酸、糖タンパク(ベレクチン)は火傷やケガによる炎症をおさえ、次にビタミンCや多糖体などが皮膚の細胞を活性化し、免疫を調整する成分が皮膚を修復していく。

腸内環境を整える

アロインなどは腸内の水分量を増やし、ぜん動運動を活発にして腸内の余分なものを押し出して便秘を解消してくれる。アロエニンは腸の調子を整える。

多糖体は善玉菌を元気にし、腸の調子が整えられることで肩こり、頭痛、高血圧、喘息、じんましん、などのアレルギー性の病気、生活習慣病などの予防、改善につながる。

胃の健康効果

アロインとアロエエモジンは胃液の分泌を促し、消化を活発にして、胃もたれや消化不良を防ぐ。またアロエウルシンが潰瘍の表面を覆い、傷ついた胃壁を胃酸から守り痛みを緩和する。

アロインはアロエの外側の硬い葉に多く含まれているので、ひどい便秘の人はキダチアロエの外の葉ごとすりおろして食べたり、それを絞って飲んだりすると、より効果が高いようです。ただ少々苦いです。

孫の鼻の上に時々現れるニキビ

中学生の孫はお年頃なのか時々、鼻の上にニキビ? が1つポツンとできます。薬をつけても治らないと言うので「アロエを塗ってみたら」と我が家の良く育ったアロエのジェルをつけさせてみたところ2~3回塗ったら治ったと喜んでいました。

ある日、また同じところにポツンと出ました。「ばあばアロエちょうだい」と言うので「あなたのところにも植えてあるでしょう」と言うと「はあばんちのアロエじゃないと治らないの」と言う。

2~3年前、孫の家の庭にも我が家のアロエの苗を植えていて、かなり育っているのですが?「えー何が違うの」と不思議でしたが、やはり長年栄養を蓄えてきた大きくふっくらしている葉のほうが栄養豊富で効果も強いのか?気のせいなのか?我が家のアロエの貫禄勝ちでした。

私のアロエ利用法

私は太陽に当たり日焼けした日にはアロエベラの、葉の中のジェル状のところを、顔を洗った後べったり塗っておきます。塗った時はヌルヌルしますが、不思議とすぐに乾きサラサラになります。しばらくして洗い流し、化粧水を叩き込み終了。

顔の熱がクールダウンして、とても気持ちがいいです。顔に塗る場合はアロエベラのほうが刺激が少なく肌に負担がかからないように思うので、顔にはアロエベラを使います。

また熱い鍋に触ったり、油が飛んできたりして軽い火傷をした場合にはキダチアロエを即、塗ります。便秘の時は葉1枚分のジェル状のところを1~2度食べると解消します。

一般的に食べる場合はアロエベラを使いますが、私はキダチアロエを使います。それはキダチアロエは水分が多いので食べやすく、アロエベラはネバネバが強く喉に通りにくいという私の理由です。

人によって効き方が違う

私に時々やって来る便秘には1度食べると効果があり、2~3度続けると便が柔らかくなり効きすぎるくらいです。ところが娘のひどい便秘には1度や2度食べても効きません。体質や症状によって効き方にも違いがあるので、少しずつ試してみると良いでしょう。

肌に塗る場合も私は平気なのですが、肌の弱い人はパッチテスト的なことをした方が良いかもしれません。

私の食べ方

まず葉についているトゲトゲの針を料理ばさみで縦に切り落とします。次に洗って4~5㎝に切り分け、まな板の上で魚の皮を削ぐように外の硬い皮を削ぎ落とし、ジェル状のところをわさび醤油で食べます。

私の経験上、アロエベラはぬめりが強く、キダチアロエはさらっとしているので喉通りはキダチアロエのほうが良いと思います。

それを考慮してヨーグルトに入れたり他の食べ方をしても良く、色々とアレンジして利用すると楽しいですよ。

1本あると便利なアロエ

庭の片隅にでも、キダチアロエアロエベラを1本ずつ植えておくと便利です。どちらか1種類しか無い場合は、それを利用すれば良いと思います。

 

蕾を付けたキダチアロエ

只今、我が家のキダチアロエのあちこちに長~い茎を出して、その先に蕾がついています。それが咲くと、しばらく南国情緒を楽しめそうです。季節は寒さに向かっていますが・・・