まさに来年の4月が来ると満100歳になる私の母。今は私の娘のところで生活している。娘は大学4年間、看護、介護、医療、養護と、その道の勉強をしていて現場も踏んでいる。その娘が母の世話を買って出てくれていて、私にとってはこれほど安心なことはなく、おかげで私は自分の老後を楽しく健康に過ごしている。
新型コロナで楽しみ半減
私達3代、母、私、娘の3人は女子会を結成している。新型コロナが流行する前は月2回くらいのペースで、3人で食事に行ったり、催し物会場をのぞいたり、ミニドライブへ出かけたりと、母にとっても楽しみの行事だった。
それが新型コロナの影響で、できなくなり週1回のデイサービス以外は、ほとんどテレビの前に座って動かない母。足が弱るのを心配して、娘は何とか母の身体を動かせようと工夫している。
外出できる日を楽しみに歩きを継続
NHKの番組で1日3回、テレビ体操がある。午前(9時55分)昼前(11時30分)午後(1時55分)と、1回5分くらいで年寄りには丁度よい。娘は母の身体のために、その体操をしようと母と約束していて、3回ともチャンネルの予約をしている。勿論できる範囲で立って動いてくれればいいと思っている。
しかし、母は1回目の体操だけで充分したかのように、次の体操の時間は忘れたふりをして、ほかのテレビ番組に変えて見ている。娘はすかさず「あら、番組が変わってる。間違って押した?体操の時間、始まってるよ」などと何気なく体操の番組に切り替える。
いやいや立ち上がり手を振り始める動きたくない母と、少しでも立ち上がらせ足の衰えを防ごうとする娘の、ちょっとしたバトルである。ほかにも庭の花の水やりのお手伝いをさせたり、近所のコンビニまでおやつを買いに連れて行ったりするが、甘い物が大好きな母は、この時ばかりは足が軽い。都合のよい足である。
だが、必要以上には動きたがらなくなった99歳の母に無理もないと思いつつも、元気で長生きしないとつまらない。楽しい老後を過ごしてもらうためにも、立って歩ける足を持続してほしいという私達の願いがある。
お出かけは大好きな母なので、歩くことは必須なのだ。長距離は無理だが杖をついたり、手をつないだりすると楽しい時はよく歩く。きれいな景色を見るのも好きで感動する母だし、美味しい物を食べに行ったり、お茶を飲みに行ったりするのも大好きなのだ。
白内障が歩行を妨げていた
2~3年前、出かけるとよくつまずきそうになるので眼科で診てもらうと、右目が白内障でほとんど見えていないと言われ早急に手術した。ということは景色や食べ物、周囲の物すべて、それなりにしか見えていなかったのだろう。
手術後、鏡を見ての第一声は「私こんなにシワがあった?」「いやじゃ、手もシワシワや!」と自分の手をまじまじと見て怪訝そうに言うので、私も娘も爆笑した。「見えないほうが良かった?」と私が冗談を言うと母は「それも困るなー」と今度は3人で大爆笑。今でも、その光景が忘れられない。
目がみえるようになり歩きに変化
よく見えるようになった眼は周囲をよく把握できるようになったのか、手をかそうとすると「大丈夫!」と言って一人で歩こうとするようになった。
動きたがらない一因に、白内障で周囲が見えにくいことが大きく影響していたことを、解ってあげられなかった私達にも責任があっただろう。
コロナが落ち着いたら女子会を再開し、母のよく見えるようになった眼で、綺麗な景色や花を見に行ったり、美味しい物を食べに連れて行ってあげたいと思っている。
そのためにも歩ける足でなくてはならない。毎日の生活の中でも、母を1歩でも多く歩かせるよう、周囲の者は日々努めている。
母に続けと頑張っている私
母だけではない私も同様、確実に足は弱っていてお腹も少々出ている。これはいけないと思い、最近テレビでやっていた、ゆるジャンプとパカパカ体操を自分なりにやっている。
ゆるジャンプは、その場所で軽く飛ぶのだが、年寄りの私にはテレビ通りにはいかない。床から足を浮かして飛ぶこと自体が大変。なので、つま先は浮いたか浮かないかくらいで、かかとを浮かしたり戻したりして飛ぶ。それだけでも1回に40回前後すると、なかなかしんどい。それを1日2~3回行う。ふくらはぎに良く効いている。
ゆるジャンプの後に続いてパカパカ体操を40回くらいする。パカパカ体操は椅子に座り両足を床から浮かせ、大きく左右に開いたり閉じたりするだけのとても簡単な体操ですが、なかなかお腹に効きます。
椅子に浅く座り足を床から上げるほど、きついって感じですので若い人は浅く座り足をなるべく上にあげよう。まあ年寄りは無理のない程度に。椅子に少し深めに座ると楽にできる。
私は、これを始めて3週間以上経ちました。普段から体重は毎日計っているのですが300gくらい減っている感じがするのですが、何かの誤差でしょうか?続けてみて明らかに体重が減ったり、お腹がしまったら、この面で報告したいと思います。
何もいらず、いつでもどこでもでき、とても続けやすい体操ですので皆さんもやってみてはいかがでしょうか。若い人の方が結果が出やすいのでは?テレビの実験では体重も腹部も減っていましたよ。
歩行は元気で過ごすために必要不可欠
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれ、足に溜まった血液を心臓に戻すポンプの役割りをして、身体全体の健康に重要な役割を果たしています。足がいかに大切だということです。普段から意識しましょう。
自分に合った体操を続ける
NHKの、テレビ体操は1日3回あり、時間の都合で1回でも3回でも、若い人から年寄りまで誰でも簡単にできます。特に座りっぱなしの仕事の人などは、立って手足を伸ばすだけでも疲れが軽減してスッキリしますよ。
NHKのテレビ体操、ゆるジャンプ、パカパカ体操、ほかにも自分に合った体操があれば、それでも良いのです。要は無理のない程度に体を動かすことです。
一番大切なことは続けること「継続は力なり」です。元気で楽しい生活を♥♥♥